付録
流星人間ゾーンは1973年に放映された東宝映像が制作した特撮番組である。1973年といえばウルトラマンはタロウやってて、ゴジラ映画はメガロやってた年なのだな。流星人間ゾーンもそうだけど、いわゆる子供向けな特撮の全盛期って感じがする。
特技を中野昭慶氏とか川北紘一氏が、監督を福田純氏や本多猪四郎氏が担当していたりする回もあり、子供向けヒーロー番組にしては結構力が入っている。
主人公のゾーンファミリーは元々ピースランド星という星で暮らしていたのだが、ガロガとかいう悪の宇宙人に星を追われ地球にやってきた。ガロガは宇宙全てを支配下に置きたいという野望を抱いていて、地球にもやってくるのだな。で、それとゾーンファイターが戦うという話である。
ゾーンファミリーは地球上では防人(さきもり)家として玩具研究所を営んでいるが、書架の裏に秘密基地がありガロガが何かやらかすとすぐに対応できるようになっている。
家族構成は
・祖父 防人雷太(ゾーングレート)
・父 防人陽一郎(ゾーンファザー)
・母 防人月子(ゾーンマザー)
・長男 防人光(ゾーンファイター)
・長女 防人蛍(ゾーンエンジェル)
・次男 防人明(ゾーンジュニア)
の六人となっている。エンジェルとか色々突っ込みたいがそれよりもジュニアは大人になってもジュニアなのだろうか?ファザーとマザーもいるし、社会的な立場が変わると改名するのだろうか?
6人のうちいつも戦うのは3人の子供。子供とはいえ長男は成人しているが。そのうち長男だけが巨大ヒーローになり、長女と次男はサポートにまわる。トリプルファイターとウルトラマンがごっちゃになったような感じだな。
今号のDVDには1話とゴジラが登場する4話、そしてキングギドラと戦う5・6話が収録されている。
第1話の「恐獣ミサイル爆破せよ!」ではゾーンファミリーの境遇とガロガ星人のことがざっくりと説明され、レッドスパークとジキロという恐獣と戦う。
そうそう、ガロガは地球にほど近い宇宙空間に船を停めていて、恐獣をミサイルに詰めて地球に発射している。
レッドスパーク
ジキロ
ジキロはメカメカしくて結構好きだったりする。
カメラワークとかBGMとかかなりウルトラマンっぽい。一番の違いは手厚くサポートしてくれる家族がいることか。ウルトラマンと違ってだいぶ安心して観ていられる。
第4話「来襲!ガロガ大軍団-ゴジラ登場-」ではゴジラがヘルプにやってくる。ワルギルガーとスパイラーという二体の怪獣と戦う際ピンチになり、ゾーンジュニアがゴジラを呼ぶ。その際の「お父さんが言ってたよ。ゴジラは正義の味方なんだって」という台詞はなかなか考えさせられる。ゴジラはメガロゴジかな?かわいい。
ワルギルガー
虫みたいで微妙にキモい。火を噴く。
スパイラー
パキシム?
どうでもいいけどなんで防衛軍の戦車に三凸がいるんですかね……。
第5話、第6話はキングギドラと死闘を繰り広げる。ゾーングレートの命を削る雷撃を使ったり基地の安全を守る宝石?みたいのを使ったせいでゾーンファイター以外のファミリー全員捕まったりいつか故郷に帰るための宇宙船を使ったり5話6話とは思えぬほど追い詰められてる。
ゴジラ呼べばいいのではってのは野暮だろうか。
グリーンマン
対インベルン
不死身の怪獣ということで採用された。確かにグリーンマンにボコられてもビクともしない耐久性の持ち主だが、触覚を切り落とされて爆発四散した。不死身とは…
対ローバブラ
自分のホームである地底で戦う策士。巨大化はおろか武装すら使えなくなったグリーンマンをあと一歩まで追い詰めるが、子供たちの声に助けられたグリーンマンに敗北。
ゴジラアイランドはスペースゴジラの怨霊がまた現れたという話。しかしなにやら仕掛けがあるようだ。何回見ても頭に白い三角頭巾巻いたスペースゴジラはシュールである。
次回のDVDコレクターズBOXは「流星人間ゾーンPART2」
また4話くらい収録されている。今度はゴジラが出てくる話だけみたい?
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