神津牧場は、日本で一番古い洋式の牧場であり、長い歴史がある。現在では公益財団法人として畜産業の研究や人材育成等を行っている、らしい。
うさぎとかポニーとかヤギもいるが、一番多いのはジャージー牛。

神津牧場には、子供の頃家族で出かけた思い出がある。酷く霧の深い日で、牛の姿は見えずモウモウと鳴き声だけが響いていた……という記憶。しかし、先日母親とその話をしたら「あんた車酔いが酷くて可哀想だったから途中で帰ったんだよ。牛のいる場所まで行かなかった筈だよ」とのことだった。あの場所はどこだったのだろうか……
さて、これ以上考えると怖くなってしまうので一旦横に置いておくとして、実際に車で行ってみると確かに道がすごく曲がりくねっている。
どれくらい曲がりくねっているかを言葉で説明するのは難しいので、参考までに付近のGoogleMAPのスクショを貼っておく。

やっと登りきってみると、妙に混んでいる。ただでさえ細い山道が大量の路上駐車によって更に狭く、そのせいで渋滞していた。こんなに混むところだったか?と疑問に思いながらも臨時駐車場に停めて現地に到着する。牧場の入り口近くに係員の人がいてマップと牛乳無料券を手渡してくれた。マップをみると「神津牧場花まつり」とある。なるほど今日はお祭りの日だったわけだ。
この日は夏日のように暑くて、雲ひとつないほど晴れ渡っていた。花まつりと言う通り、牧場内には様々な花がたくさん咲いていた。

しかし人がいっぱいいるせいで動物の餌が完売している……期待の目でこちらに乗り出してくるヤギに申し訳ないと思いつつ、牛の行列見学に向かう。

1日2回の搾乳時に、放牧場から授乳室に牛を戻す。その時に大行列が出来るので、それを見学する。13時くらいに牧場内の牛舎近くを通るのでいそいそとそこに向かう。少し待っていると、ついに先頭が見え始める。

この通り、かなり近くを進んでいく。


人だかりに阻まれつつも、牛たちは我関せずでずいずいと歩いていく。身体中うんこまみれの牛がいるけど、何をやったらあんなにうんこまみれになるんだろう?ごろごろしてるとその辺のうんこが全身に付着するのかな?
トラクター展示とかも。この辺は人が少なくてよかった。

仔牛

牛の串焼きが売り切れてて食べられなかったり、牛の肉のソーセージが買えなくてがっかりしたものの、券で貰えた牛乳は甘くて美味しかったし、ソフトクリームは濃厚で乳臭くて美味しかったし、概ね満足だった。
帰り道、道平川ダムに寄った。
非常にわかりにくい道を行くと、こんなトンネルがある。

真昼間なのに真っ暗で本当に怖かった。
本当にこの道で合ってるのか不安になりつつも通り抜けると、広大な水面が見えた。


こういう巨大な建築物って、見てるだけで面白いというか、凄さを感じてしまう。どのくらいのコンクリートを使ったんだろうなとか、水の中はどんな風になっているのかなとか、そういうことを考えていると自分の存在が小さく感じられて、なかなかいい。しかし展望台から下の水面を見つめていると落ちてしまう気がして結構怖い。
帰りがけにトイレを借りたが、トイレの個室にDVD付きエロ本を置いていったのは誰かね?
帰りはたいそう疲れたが、なかなか良い運動にもなったし、ヤギとか牛の肉厚な耳を触れたのでとても楽しかった。今度は混まない時期に行こうと思う。晩秋くらいかな?その時に荒船風穴も見たい。
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